ファクタリング詐欺の最新手口 – 2025年版被害事例と対策

また今日も衝撃的な相談が飛び込んできたわ…。
「AI審査で即日300万調達できるって言われたのに、気づいたら法外な手数料を取られてたんです!」って。

2025年にもなって、ファクタリングを悪用した詐欺がまた巧妙になってきてる。
ほんまに腹が立つ話や。
「またこんな手口が出てきたか…」って、現場で相談受けてるとリアルに感じるで。

ワシは田中誠、ファクタリング業界に15年以上おるコンサルタントや。
銀行員時代から今まで、何百、いや何千っていう中小企業の社長さんたちの資金繰りを見てきた。
だからこそ、悪質な業者に大事な会社を潰されそうになってる経営者を見るんは、ほんまに忍びない。

この記事は、ただの解説記事とちゃうで。
ワシがこの目で見て、この耳で聞いてきた「現場のリアル」を全部詰め込んだ、あんたの会社を詐欺から守るための“盾”や。
最後までしっかり読んで、自分の会社は自分で守る知識を身につけてってや。

ファクタリング詐欺とは何か?

正規のファクタリングと詐欺の違い

まず、基本のキから押さえとこか。
ファクタリング自体は、あんたの会社が持ってる「売掛金(請求書)」を買い取ってもろて、入金日よりはよ現金化する真っ当な金融サービスや。

問題は、その仕組みを悪用する「偽物」がおることや。
正規の業者と詐欺師、何が違うんか、はっきりさせとこ。

項目✅ 正規のファクタリング❌ 詐欺(偽装ファクタリング)
契約の種類債権譲渡契約金銭消費貸借契約(ただの借金)
目的売掛金の早期現金化高金利での貸付(ヤミ金)
手数料相場の範囲内(2%〜18%程度)法外な手数料(年利換算で数百%)
審査対象売掛先の信用力利用者の返済能力(弱みにつけ込む)
売掛先倒産時利用者に責任なし(ノンリコース)利用者が全額返済(リコース)

この表、スクショしてでも覚えといて。
契約書に「金銭消費貸借」って文字があったら、それは100%ファクタリングちゃう、ただの借金やで。

よくある誤解:「売掛金を現金化=安心」ではない

「請求書を現金にできるんやから、どれも一緒やろ?」
この考えが一番危ないんや。

ええか?
正規のファクタリングは「資産の売却」や。
でも、詐欺師がやってんのは「資産を担保にした高利貸し」やねん。
似てるようで、天と地ほどちゃう。

安心できるんは、あくまで「正規の」ファクタリングだけ。
その見分け方を知らんかったら、安心どころか地獄の一丁目やで。

なぜ中小企業が狙われるのか?

なんで、ワシらみたいな中小企業の経営者が狙われるんか。
理由は主に3つや。

  1. 銀行が相手にしてくれへんから:赤字決算や税金滞納があると、銀行はすぐソッポ向くやろ?その隙を狙われるんや。
  2. 今すぐ現金が必要やから:月末の支払いや急な出費で「とにかく今日中に!」って焦ってる時、冷静な判断ができひんくなる。
  3. 情報格差があるから:ファクタリングについて、ちゃんと勉強してる経営者はまだまだ少ない。その無知につけ込まれるわけや。

経営者の「困ってる」「焦ってる」っていう気持ちにつけ込んでくるんが、詐欺師の常套手段や。
その気持ち、痛いほど分かるからこそ、ワシは声を大にして言いたいんや。
「騙されたらアカンで!」ってな。

2025年版・最新の詐欺手口

連中はどんどん手口を変えてくる。
昔ながらのやり方だけやない、今の時代に合わせた巧妙な罠を仕掛けてくるんや。
2025年、特に注意してほしい最新の手口を5つ紹介するで。

手口①:AI名義業者と「偽装審査システム」

「最新AIが3分で審査完了!」みたいな謳い文句、見たことないか?
AIって聞くとなんか凄そうに思うかもしれんけど、ほとんどがハリボテや。

実態は、誰でも通るようなザル審査で誘い込んで、後から「システム利用料」とか「AI診断料」とか、意味不明な名目で手数料を上乗せしてくる。
AIなんて便利な言葉でごまかしてるだけで、やってることは昔ながらの悪徳業者と変わらへん。

手口②:SMSリンク型の「自動請求書偽造」

あんたのスマホに、いきなりSMSで「ファクタリング審査が承認されました。下記URLから手続きを」みたいなメッセージが届く。
これが危ない。

リンク先に飛ぶと、請求書の情報を入力させられて、気づかへんうちに偽造された請求書で契約が進んでる。
最悪の場合、あんたの会社の情報が抜き取られて、勝手に契約されてしまうケースまであるんや。
心当たりのないSMSは、絶対に無視やで。

手口③:SNSを使った紹介型詐欺(インフルエンサー悪用)

Twitter(X)やInstagramで、「資金調達の神」みたいなインフルエンサーが「このファクタリング会社はマジで神!すぐ現金化できた!」とか紹介してるやつ。
これも要注意や。

裏で紹介料をもらってるだけのパターンがほとんど。
中には、そのインフルエンサー自身が詐欺グループの一味ってこともある。
「みんなが良いって言ってるから」は通用せえへん。自分の目で確かめなアカン。

手口④:医療・介護業界を狙った地域密着型の罠

診療報酬や介護報酬の債権は、国保連っていう公的機関からの入金やから、信用度がめちゃくちゃ高い。
せやから、正規のファクタリングなら手数料は1%〜5%と低く抑えられる。

悪質業者はここに目をつけた。
地域のクリニックや介護施設に「ウチならもっと安くできますよ」と営業をかけて、実際はコンサル料やら何やらで結局10%以上取っていく。
業界の事情に疎い経営者を狙った、ほんまに悪質な手口や。

手口⑤:“再ファクタリング”を装った多重債務スキーム

これが一番タチが悪いかもしれん。
一度ファクタリングを使ったけど、資金繰りが改善せえへんかった会社に、「別の売掛金で、今回の支払いを穴埋めしませんか?」と持ちかけるんや。
これを“再ファクタリング”とか聞こえのええ言葉で言うてくる。

聞こえはええけど、やってることは自転車操業や。
手数料だけが雪だるま式に膨らんで、気づいた時には完全に首が回らんようになってる。
これはもう、ファクタリングやない。ただの多重債務地獄への入り口やで。

実際の被害事例から学ぶ

机上の空論だけやなく、実際にあった生々しい話をしよか。
守秘義務があるから少し変えてるけど、全部ほんまにあった話や。

ケース1:「紹介されたから安心」と思った社長の失敗

先月の相談者、建設業のA社長の話や。
取引先の社長から「ここ、ええで」って紹介された業者に、1,000万円の工事代金のファクタリングを依頼した。
紹介やからって信用しきって、契約書もロクに読まんとサインしたんや。
結果、手数料やら保証料やらで引かれた額は220万円。手数料率22%や。
相場の倍以上やで。完全にやられてる。

ケース2:手数料8%と言われて実際は32.5%取られた話

これはWeb制作会社のB社長。
ネットで見つけた業者に「手数料は8%です」って言われて申し込んだ。
500万円の売掛金で、手取りは460万円になる計算や。
せやけど、振り込まれたのは337万5,000円。
「なんでや!」って聞いたら、「事務手数料が5%、調査費用が10%、債権登記費用が9.5%かかります」やて。
合計32.5%。ふざけるのも大概にせえよ、と。

ケース3:偽の審査通過通知メールで資金引き出し

運送業のC社長は、メールで来た「審査通過しました」の通知を信じてもうた。
「契約のために、先に着手金として10万円を振り込んでください」と言われて、疑いもせずに振り込んだ。
その後、その業者とは一切連絡が取れへんようになった。
10万円を騙し取られただけや。典型的な詐欺やな。

ケース4:同業者になりすました悪質業者とのやりとり

これは巧妙やった。
ワシみたいなコンサルタントや、有名なファクタリング会社の社員を名乗って電話してくるんや。
「いつもお世話になっております、○○ファクターの田中です」みたいに。
信用させて情報を聞き出して、別の悪質業者に情報を横流しする。
ほんま、何でもありやで。

ケース5:「弁護士がついてる」と言われたが実在しなかった

食品卸のD社長は、契約時に「ウチは顧問弁護士がしっかり契約書をチェックしてるんで安心ですよ」と言われた。
その弁護士の名前をググってみたら、そんな弁護士はどこにも存在せえへんかった。
権威を笠に着て信用させようとする手口や。
弁護士の名前が出てきても、絶対に鵜呑みにしたらアカン

どうすれば詐欺を見抜けるのか?

じゃあ、どうやったらこんな詐欺師どもを見抜けるんか。
ワシが15年間、この業界でメシを食ってきた経験から、見極めのポイントを教えるで。

要注意ポイント①:初回連絡の手口を見極める

まず、相手からの接触方法に注意せえ。

  • いきなり送られてくるSMSやDM
  • 「誰でもOK」「審査なし」を強調する広告
  • 会社の固定電話番号がサイトに載ってない(携帯番号だけは論外)
  • 会社の住所がバーチャルオフィス

こういう業者は、まず疑ってかかれ。
まともな会社は、身元を隠すようなことは絶対にせえへん。

要注意ポイント②:契約書の“この一文”に注意せよ

契約書は、あんたの会社を守る最後の砦や。
どんなに時間がなくても、ここだけは自分の目で確認せえ。

「金銭消費貸借契約」
「償還請求権(リコース)」

この二つの文言があったら、その契約書はすぐに破り捨ててええ。
それはファクタリング契約書を装った「借用書」やからな。
サインした瞬間に、あんたはヤミ金から金を借りたことになるんやで。

要注意ポイント③:「即日入金」の裏にある落とし穴

「今日中に現金が!」って気持ちは分かる。
でも、「即日入金」を過度にアピールする業者には裏がある。

なんでか分かるか?
まともな審査をしてたら、即日は物理的に難しいことが多いんや。
売掛先の実在確認とか、ちゃんとせなアカンからな。
「即日」を可能にしてるのは、審査が杜撰か、あるいは法外な手数料を取ることでリスクをカバーしてるかのどっちかや。
甘い言葉には、必ず毒があると思え。

業界歴15年の視点から見る「まともな業者」の共通点

逆に、ワシが見てきた「まともな業者」には共通点がある。
これを知っとくだけでも、変な業者に引っかかる確率はグッと下がるで。

  1. 手数料体系が明確:「手数料は〇%〜〇%で、それ以外はかかりません」とハッキリ言う。
  2. 契約前に面談がある:オンラインでもええから、ちゃんと担当者と顔を合わせて話す機会を設ける。
  3. 審査に時間がかかる:即日を謳わず、「審査に1〜3営業日いただきます」みたいに、ちゃんと審査する姿勢を見せる。
  4. 会社の実態が分かる:会社の住所がちゃんとあって、固定電話があって、担当者の名前も分かる。
  5. デメリットも説明する:ファクタリングのメリットだけやなく、「こういう場合は使わない方がいいですよ」と正直に言うてくれる。

経営者が取るべき具体的な対策

最後に、あんたが明日から具体的に何をすべきか、ステップ形式でまとめるで。
これはもう、会社の防災マニュアルやと思って、しっかり実行してや。

ステップ1:事前にチェックすべき「5つの質問」

業者に問い合わせる時、この5つの質問を必ずぶつけてみい。
相手がまともな業者かどうか、これだけでだいたい分かる。

  1. 「契約形態は『債権譲渡契約』で間違いないですか?」
  2. 「償還請求権(リコース)は無い、ノンリコース契約ですよね?」
  3. 「手数料以外に、事務手数料や調査費用など、追加でかかる費用はありますか?」
  4. 「御社の会社の住所と、固定電話番号を教えていただけますか?」
  5. 「契約前に、契約書のひな形をメールで送ってもらうことは可能ですか?」

この質問に一つでも答えを濁したり、嫌がったりする業者は、その時点でお断りや。

ステップ2:社内で最低限共有しておくべき知識

この問題は、社長一人で抱え込んだらアカン。
経理担当者や役員にも、ファクタリング詐欺の危険性は共有しとくべきや。
「怪しい連絡が来たら、必ず社長に報告すること」を徹底させるだけで、リスクはだいぶ減らせるで。

ステップ3:信頼できる相談相手を持つ重要性

孤独は、判断を誤らせる一番の敵や。
困った時に「これ、どう思います?」って聞ける相手がおるか?

税理士の先生でもええ、商工会議所でもええ、もちろんワシみたいなコンサルタントでもええ。
一人で決めんと、必ず第三者の意見を聞くこと。
それだけで、9割の詐欺は防げるとワシは思ってる。

ステップ4:万が一被害に遭ったときの行動マニュアル

万が一、被害に遭ってしもうたら、絶対に一人で解決しようとしたらアカン。
パニックにならず、すぐに行動すること。

  • 警察相談専用電話「#9110」:脅迫めいた取り立てなど、身の危険を感じたらすぐに電話。
  • 弁護士・司法書士:法的な解決を依頼する。ヤミ金問題に強い専門家を探すこと。
  • 金融庁の金融サービス利用者相談室:金融トラブル全般の相談窓口。
  • 日本貸金業協会:貸金業に関するトラブルの相談に乗ってくれる。

泣き寝入りが、詐欺師を一番喜ばせるんや。
戦う姿勢を見せることが大事やで。

まとめ

長々と話したけど、伝わったやろか。
ファクタリング詐欺は年々進化しとって、もはや「自分は大丈夫」なんて言える時代やない。
誰でも狙われる可能性があるんや。

  • ファクタリングは「債権譲渡」、詐欺は「高利貸し」。全くの別物や。
  • 「AI審査」「SNS紹介」みたいな最新の手口に惑わされたらアカン。
  • 契約書の「金銭消費貸借」「償還請求権」の文字は絶対に見逃すな。
  • 業者を見極めるには、具体的な質問をぶつけて、実態を確認すること。
  • 一人で悩まんと、必ず信頼できる第三者に相談すること。

昔は「経営者の直感」でヤバい話を見抜けたかもしれん。
でも、今の詐欺はもっと巧妙で、直感だけでは防ぎきれへん。

ほんまの話、正しい知識と信頼できる情報源が、あんたの会社を守る最大の防御策なんやで。
この記事を、その一つとして役立ててくれたら、ワシは嬉しいわ。

今日も最後まで読んでくれて、おおきに。
困ったことがあったら、いつでも相談してや。